- 1 : 2021/07/01(木) 19:27:36.38 ID:nNdQ+Eqr0
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今、一躍脚光を浴びている『ルワンダ中央銀行総裁日記』(服部正也/中央公論新社)をご存じだろうか。初版出版は約50年前の1972年だが、
2009年に増補版が登場したことで人気が再燃。昨年、Twitterでさらに火がつき、現在14万部に迫る大ロングセラーとなっている。
しかし、なぜそこまで人気なのだろう? まずは本書の内容をひとことで言い表している秀逸な帯コピーを紹介しよう。「46歳にしてアフリカの小国ルワンダの中央銀行総裁に突然任命された日銀マンが悪戦苦闘しながら超赤字国家の経済を再建しつつ国民の生活環境を向上させた嘘のような実話」
著者の服部氏はこのコピーにある「46歳の日銀マン」の本人であり、国際通貨基金の依頼で著者もそれまで「聞いたこともない」ルワンダの中央銀行に総裁として赴任した1965年からの6年間を記録したのが本書だ。
ルワンダは1962年にベルギーの委任統治から独立するも、ツチ族とフツ族の抗争といった内政問題や大幅な財政赤字を抱え、
服部氏が経済立て直しのために中央銀行総裁に着任した1965年当時は世界の最貧国のひとつだった。
首都・キガリに到着してまず目にした風景は「空港ビルはなく、滑走路の横の電話ボックスのような金属製の小屋が二つあるのが、
それぞれ検疫と入国管理の事務所で、小さな机のうしろに役人が一人坐っているだけ」という簡素すぎるもので、あとの状況も推して知るべし。
ファックスもメールもない時代(国際的な速報手段は「電報」だ!)、そんな地に「単身乗り込む日本のエリート」の心は簡単に折れてしまいそうに思える。
が、どっこい服部氏は人間的に太かった。「現に人間が住んでいるところなら、自分が生きてゆけないわけはない」
「戦争中にいたラバウル(パプアニューギニア)を思い出した」とあまり意に介さず、「これ以上悪くなることは不可能であるということではないか。
(中略)要するになんでもいいから気のついたことからどしどしやればよいのだ」とどっしり前を向き、意欲的に経済改革に突き進む。 - 2 : 2021/07/01(木) 19:28:00.79 ID:nNdQ+Eqr0
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ところで植民地から独立した国は大抵外国人(主に欧米人)が既得権益を貪っているもので、ルワンダも例外ではなかった。「ルワンダ人はなまけもので、まかせておくと大変なことになる」という偏見が横行し、ルワンダを援助する名目で赴任しているのに誰も真剣にルワンダの未来を考えていない――そんな状況に怒りを覚えた服部氏は「途上国の屈辱的な地位を考え、またそれに対抗できる日本人という立場の強さを思った」と、欧米人相手にもプライドを持って決してひるまず、相手を真剣な議論に巻き込み時には対決も辞さない。さらに偏見に惑わされることなく、服部氏はあくまでも「自分」で現場を見て多くの声を聞くことでルワンダ人のポテンシャルを確信。彼が推し進めた経済政策はいずれも自ら実感したルワンダ人の力をベースにした民衆に寄り添うものであり、紆余曲折はありながらもきっちり結果を出していく。SNSには「まるで異世界もの」「ラノベにできそう!」との声もあるが、その肝のすわり方と実行力、なにより使命感を持って一国を立て直すというスケールの大きさが多くの人を魅了するのは間違いない。
なお服部氏が去ったのち、ルワンダは一貫して発展を続け「アフリカの模範生」として国際的に評価されるにいたった。だが1990年代、映画『ホテル・ルワンダ』でも描かれた「ルワンダ大虐殺」にいたる武力闘争が激化し、多数の難民を生み出し苦難の時代を迎えてしまう(2009年の増補版ではこの動乱をめぐる「ルワンダ動乱は正しく伝えられているか」が加えられている)。だが動乱期の以前にはルワンダにこんな黄金期があったこと、しかもその興隆に日本人が大きな役割を果たしていたことは案外知られていないのではないだろうか。まだまだやれる! ――世界を舞台にタフで誠実に活躍した服部氏の姿が、鬱々としがちな心にがつんと爽快な一撃を与えてくれる1冊だ。
文=荒井理恵
- 31 : 2021/07/01(木) 19:36:32.82 ID:s89/FQu10
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>>2
アジアの周辺国で虐殺しておきながらよくこんなことがいえるな - 37 : 2021/07/01(木) 19:38:17.86 ID:l/0ClftVM
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>>31
それは朝鮮人だろ - 3 : 2021/07/01(木) 19:28:11.24 ID:nNdQ+Eqr0
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日本人すごい
- 4 : 2021/07/01(木) 19:28:34.67 ID:rlr+tjkE0
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日本人がすごいんじゃなくてすごいのはそいつ
- 5 : 2021/07/01(木) 19:28:56.48 ID:nNdQ+Eqr0
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俺すごい
- 6 : 2021/07/01(木) 19:29:17.42 ID:3Ulhh/tZ0
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帯は昨今のTV風に煽ってるだけだろ
- 7 : 2021/07/01(木) 19:29:39.80 ID:nNdQ+Eqr0
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1972年刊行の『ルワンダ中央銀行総裁日記』がネットを中心に流行中だ。「異世界転生モノ」「なろう系」読み物として火が付いたが、このジャンルがよく読まれるのには背景があると、経済学者の飯田泰之氏は指摘する。
(『中央公論』2021年6月号より一部抜粋)
「もう世の中は変わらない」
五〇年前に出版された『ルワンダ中央銀行総裁日記』(中公新書、一九七二年。以下、『ルワンダ』)が今、改めて注目されている。『ルワンダ』はこれまでにも何度かブームになってきた書籍ではある。最近だと二〇一五年。「異世界転生モノ」の現実版として、ウェブ上で注目を集めた。異世界転生モノとは、現代に生きる日本人が、遠い過去やファンタジーの世界などに転移・転生し、現代の知識を駆使して大活躍するといった設定の物語だ。時にご都合主義的な展開も少なくないジャンルである。
過去に出版された書籍が、現代的なテーマや、今日的な興味関心を反映する形で流行した例は少なくない。最近では、一八年に話題を呼んだ『仙境異聞』などが記憶に新しい。同書は、江戸後期の著名な国学者である平田篤胤が、神隠しに遭って天狗に育てられた少年の話を記録したものだ。
『ルワンダ』と『仙境異聞』の共通点は「異世界」である。天狗の国が異世界であるのはいうまでもないだろうが、一九六〇年代の日本にとってルワンダはかなり「異世界度」が高い。今自分たちがいる世界とは違う状況や環境に身を置いてみたいという願望は多かれ少なかれ、誰もが持つ感情だろう。
そして、両者の共通点はこれだけではない。『ルワンダ』も『仙境異聞』も、ともに、同時代のひとつの到達点─成長や変化が一段落したと考えられていた時代に書かれている(もっとも両書とも、実際にはその後により大きな変化の時代を迎えることになるのだが)。
『仙境異聞』が書かれたのは、江戸時代のひとつの到達点といえる時代、一八二二(文政五)年である。文化文政時代は現代日本人にとっての江戸時代の原型となっている。私たちがイメージする江戸の街並み、寿司に鰻、歌舞伎、吉原、そして大奥はこの時代の姿が主な元ネタだ。
まさに江戸文化の爛熟期であり完成形であるがゆえに、「もう世の中は変わらない」という同時代感覚も想像できよう。幕府の治世も安定し、社会秩序の動揺もない。だからこそ、この神隠しに遭って異世界にワープする話に、当時の最高のインテリの一人である平田篤胤が夢中になったのではないだろうか。
『ルワンダ』の筆者である服部正也氏がルワンダ中央銀行の総裁に就任した一九六五年もまた、日本経済にとってのひとつのゴールが達成された時期でもある。
経済成長に関する理論モデルの一つが古典派成長論である。明記こそされていないが、同書での服部氏の経済政策をみるかぎり、古典派成長論が強く意識されている。
古典派的成長は以下のようなロジックで経済成長を考える。まず、農村部門に生産性の低い労働力が滞留している状況を想定する。日本で言えば、小さい田畑で陸稲や雑穀を作っているような状況だ。米は近代化以前でも、そこそこ収穫効率の良い優れた作物。だから、小さい土地で比較的多くの人数が生きていける。このように小さい土地を一〇人で耕作しているような場合、二、三人いなくなっても農業生産は減らない。
一方で、その二、三人が商工業地域で働き始めたら、その分だけ経済は伸びる。農業生産はそのままで、商工業の生産が増えるから、トータルでは確実に経済成長する。
いてもいなくても大して農業生産は変わらないが、食べてはいけるので農業を続けている人たちを「余剰人口」と言う。日本で余剰人口が払底したのが、経済学者の南亮進らの研究では六〇年代前半とされる。
余剰人口の消滅を「転換点」と呼ぶ。転換点以降の経済は、農村から工業部門に人を移せば成長するというわけにはいかない。当時は、転換点を迎えたら高度成長は終わり、経済は巡航状態に移行すると考えられていた。つまりは転換点の達成によって、同時代の意味で日本経済の再生が完了する。経済理論にも通暁する服部氏にとって日本経済はよい意味で「終わった」という感情があったのではないだろうか。
ここから、六五年からルワンダ中央銀行に赴任した筆者の心中の一端を想像できよう。ごく短期間に経済を完成形に近付けた国の中央銀行マンとして、ルワンダを普通の経済状態に移行させるという意気込みだ。実際、服部氏の言葉の端々に、日本は短期間で前近代的な経済から現代経済を完成させた、自分は敗戦の痛手から見事な復活を遂げた国の中銀マンだとの自負が見てとれる。
- 8 : 2021/07/01(木) 19:29:49.75 ID:wsalWiEm0
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大谷といい俺といいこいつといい
日本人優秀すぎるだろ - 12 : 2021/07/01(木) 19:32:19.93 ID:nNdQ+Eqr0
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>>8
それな
日本に生まれてよかった - 9 : 2021/07/01(木) 19:29:59.84 ID:MWzAfLdZ0
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ホルホルホルホルホルホル
- 10 : 2021/07/01(木) 19:30:25.76 ID:pKGVFX7l0
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なろう系かよ
- 11 : 2021/07/01(木) 19:30:40.19 ID:VV/YuSFg0
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50年前の事でホルホルホルホル
- 13 : 2021/07/01(木) 19:32:20.41 ID:wwm3Qq6P0
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アフリカにどんどん金を捨てて行った気違い国家。
- 14 : 2021/07/01(木) 19:32:41.59
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マスターベーションに利用される偉人がかわいそう
- 15 : 2021/07/01(木) 19:33:18.84 ID:QZCDEwKQM
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なんだ俺の来世か
- 16 : 2021/07/01(木) 19:33:19.98 ID:nNdQ+Eqr0
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すごい!
日本すごいぞ! - 17 : 2021/07/01(木) 19:33:33.64 ID:wwm3Qq6P0
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・アフリカに金を捨てる。
・国連に傾倒する。
・JAICAとか云う上級出世手段。 - 18 : 2021/07/01(木) 19:33:34.00 ID:nNdQ+Eqr0
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日本スゴイ!四季もある
- 19 : 2021/07/01(木) 19:33:47.54 ID:zGoO7/71d
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英語のソースほぼゼロなんだよなあ
ネットが無い時代は騙せていたんだろうね - 22 : 2021/07/01(木) 19:35:05.29 ID:TqyajiE+M
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>>19
嘘なの? - 27 : 2021/07/01(木) 19:35:43.37 ID:nNdQ+Eqr0
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>>19
嫉妬で日本人の偉業を隠蔽してるんだろ - 34 : 2021/07/01(木) 19:37:26.49 ID:3Ulhh/tZ0
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>>19
嘘の根拠がそれなのは頭大丈夫? - 20 : 2021/07/01(木) 19:34:38.89 ID:ew9SAH5T0
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これ日本式金融政策がルワンダにとって異世界チートだったって言われるけど
以前調べたけど、周辺国に似たようなGDP、似たような資源の国があって
そこと比べても特にGDPの上昇率が高いわけでなくてむしろちょっと低かったわ - 36 : 2021/07/01(木) 19:37:48.52 ID:6rpTKmAta
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>>20
草まあそりゃそうだよな
一人の外国人がなにもかもうまくやりとげるなんてことあるわけない - 38 : 2021/07/01(木) 19:38:50.21 ID:nNdQ+Eqr0
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>>20
>>36
それデマだぞ
日本人は1人で土人国家を先進国にできるんだが - 21 : 2021/07/01(木) 19:34:44.53 ID:6rpTKmAta
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単純に気持ち悪い
一人でなにもかもやったわけないだろ - 23 : 2021/07/01(木) 19:35:10.05 ID:SdKjb8ZL0
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自画自賛?
- 24 : 2021/07/01(木) 19:35:17.34 ID:pp6lHOAP0
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結局白人達の資源獲得の為に殺し合いをやらされるアフリカン
- 25 : 2021/07/01(木) 19:35:19.25 ID:oNDooKdAM
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>>1
こいつ凄い
俺の凄い - 26 : 2021/07/01(木) 19:35:23.58 ID:s89/FQu10
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なろう臭くて寒い
- 28 : 2021/07/01(木) 19:35:57.28 ID:U4xSnaUJa
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面白い本だね
- 29 : 2021/07/01(木) 19:36:24.52 ID:KpCh1sXpK
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この本ってワイマル共和国と並んで中公新書のロングセラーの代表格な感じやな
- 42 : 2021/07/01(木) 19:40:51.62 ID:nNdQ+Eqr0
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>>29
世界が評価してるからね、日本を - 30 : 2021/07/01(木) 19:36:29.18 ID:1HGxDxr20
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またなんかやっちゃいましたか
- 32 : 2021/07/01(木) 19:36:34.73 ID:0ZyFkKjZ0
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これ読んだあとルワンダの涙みると2倍悲しくなれるぞ
- 33 : 2021/07/01(木) 19:36:59.42 ID:RFVCUP9a0
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まーたジャップお得意のホルホルか
- 35 : 2021/07/01(木) 19:37:27.71 ID:pVhdvsdx0
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おれまたなんかやっちゃいました?
- 39 : 2021/07/01(木) 19:39:17.67 ID:3LjONw/T0
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これをなろうみたいに読むのはちょっと
ルワンダ人を異世界のモブみたいに見下してたのは植民地にしてた欧米人であって
この人はそれに対してルワンダ人の優秀さを見出してきちんと引き出した人なんだから - 40 : 2021/07/01(木) 19:39:46.06 ID:fX9/6c7u0
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リアルなろう系
- 41 : 2021/07/01(木) 19:40:07.68 ID:6SpbVWJ00
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アベノミクスの果実まだか😂
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