【2024】トランプ政権復活で日本が迎える歴史的”正念場”、中国に媚びるか？自らの足で立つか？

「中国に媚びを売るか」「自主独立の日本を目指すか」…「トランプ復活」で日本が迎える「正念場」
https://news.yahoo.co.jp/articles/cebb67491177465d4bd585af42eb7a83337afe59

「アメリカ・ファースト」が復活…

（略）

　中国が台湾への武力侵攻を試みた場合はどうか。

　トランプ氏は昨年9月、米NBCのインタビューで「中国が台湾に侵攻すれば、米軍を派遣するかどうか」を問われた際「私は何も言わない。答えれば、すべての選択肢を放棄してしまうことになるからだ」と語っている。

　賢明な回答だったが、私は「トランプ政権が米軍派遣を命じる可能性は少ない」とみる。米国内には、専門家の間でも「台湾は米国の死活的国益なのか」という議論がある。ここでも「米国第一」路線を貫くとすれば、まずは台湾に自助努力を求め、次に日本の支援、そして最後に「米国に何ができるか」を慎重に検討するだろう。

　ウクライナと欧州の関係のように「もっとも中国の脅威にさらされる日本が、台湾を全力で支援せよ」となるのが自然ではないか。

　トランプ氏は2016年、米ニューヨーク・タイムズのインタビューで、日本の核武装に反対しない考えを語っていた。「米国が弱体化を続けるなら、日本や韓国は遅かれ早かれ核武装に向かうだろう。それは時間の問題だ」という立場である。

　日本の核武装を容認するくらいなら、NATOと同じく、日米安保体制の見直しを言い出してもおかしくない。これは、日本が憲法改正を真剣に議論する絶好のチャンスになる。日本の歴代自民党政権は、口で改憲を語りながら、実際には実現できなかった。いまの岸田文雄政権は、なおさらそうだ。

　米国が身を引く姿勢をにじませてから、慌てて動き出すのは情けない話だが、動かないよりはマシだ。振り返れば、日本は外圧にさらされ、いよいよ絶体絶命となると、突如として大胆に動き出す国だった。今回も、そんな歴史を繰り返すのだろうか。

　トランプ政権の復活で、日本の保守勢力は「中国に媚びを売り続けるのか」、それとも「大胆に自主独立の日本を目指すのか」、いよいよ正念場を迎える。