産経「力強い経済力と、どこにも頭を下げない外交力をもった日本、安倍さんは見事に取り戻した。」

「安倍さんのいなくなった日本」について考えた　平井文夫
https://www.sankei.com/article/20230716-DO77H6KRTFCLTBZFWD6L6SUUF4/

時代が必要とした安倍氏を悼む　杏林大学名誉教授・田久保忠衛
https://www.sankei.com/article/20220712-6AH3PN7NWRNKVMF2VR3TFL4OGQ/

外交も中国への対応を思い出せば、冷静かつ現実的だった。多くの人が証言しているが、安倍氏は保守主義者であると同時に、現実的な政治家だったのだ。
９日付の朝日新聞は「死去から１年経った今も安倍元首相のカラーが永田町に色濃く根付いている」と書いていた。確かに、アベノミクスの金融緩和と財政出動は変わらず続いている。

日本の税収は３年連続過去最高で、株も３万２０００円を超えている。
コロナやインフレなど世界的なトラブルに見舞われながらも、日本が何とか持ちこたえているのは、この強い経済力ゆえだろう。

また昨年、岸田首相が反撃能力の保有を明記した国家安全保障戦略を策定したことは、安倍氏が集団的自衛権の行使を認める平和安全法制をつくったことの「続き」であり、これで国民を守るための安全保障が整備された。
安倍氏は「日本を取り戻す」をスローガンにしていたが、通算８年８カ月に及ぶ首相在位とそれに続く菅義偉、岸田両政権で、かなり達成されたと思う。
妻の昭恵さんは昨年の葬儀で、「政治家としてやり残したことはたくさんあったと思うが種はいっぱい蒔（ま）いた。それが芽吹くことでしょう」とあいさつした。

安倍さんは、日本を取り戻した。蒔いた種は芽吹いている。だから、われわれはあまり悲観的にならず、胸を張って「ポスト安倍の時代」を生きていくべきなのだ。

一緒に駆け抜けて 秋田犬を献上し 北方四島を失って
国技館に飼い主のためにソファー席を作って 余剰トウモロコシを買い取った
外交の天才