現代版「悪魔に魂を売る」とは ──実名顔出しでビジネス右翼に染まるということ──

ビジネス右翼の中には、内心こう思っている人もいるかもしれない。
• 「視聴者が喜ぶから言っているだけ」
• 「数字を取るためのキャラ作りだ」
• 「本当はそこまで過激なことは思ってない」

しかし、その“ノリ”の裏側で、実際にダメージを負う人がいる。
• 名前を挙げられ、執拗に叩かれる個人や団体
• 特定の国・民族・マイノリティに対する偏見・差別が煽られることによる実害
• 「あの人がこう言っていた」と正当化されるヘイト発言や嫌がらせ

発信者本人は「ただの言論」「ただの言論の自由」と考えていても、その言葉を“免罪符”として利用する人間は確実に存在する。
自分の動画・ポストが、誰かにとって「差別を正当化する道具」になってしまうかもしれないという想像力が、意図的に切り捨てられていく。

その瞬間、「魂の切り売り」は静かに進行する。

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「悪魔」とは誰なのか？

ここでいう「悪魔」は、特定の政治勢力でもなければ、特定の国でもない。
• 数字だけを追い求めるプラットフォームの設計
• 「分かりやすい敵」を求める視聴者の欲望
• 「炎上してでも伸びれば勝ち」と考えるクリエイター自身の打算

これらが絡み合って、「過激な差別発言が最も儲かる」という歪んだインセンティブを作り出している。
その構造の中で、「今月の広告収入」「登録者数」「スパチャ額」と引き換えに、少しずつ自分の倫理感・人間観・未来の可能性を売っていく。

だからこそ、「悪魔に魂を売る」という比喩がぴったりハマるのだ。

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政治・社会問題について実名・顔出しで意見を述べること自体は、本来、民主主義社会にとって重要な営みだ。
問題なのは、「稼ぐために差別と分断に寄りかかること」である。

もしそれでも、実名・顔出しで発信を続けたいなら、最低限、次のような自問は必要だろう。
• 自分の発言は、特定の国・民族・マイノリティを一括りにして攻撃していないか
• 「批判」と「侮辱」「嘲笑」を混同していないか
• 相手の立場に立ったとき、自分のコンテンツを“人に勧められる”と言えるか
• 10年後・20年後の自分や、自分の子どもが、この発言を見ても恥ずかしくないか

ビジネスとしての短期的な利益ではなく、
自分の人生トータルで見たときに、これは本当に得な選択なのか——。

そこで「いや、それでもやる価値がある」と胸を張って言えるのであれば、少なくとも“魂を売っている”とは言わないかもしれない。
だが、「本音では嫌だけど金になるからやる」のであれば、それはやはり、現代版の「悪魔との契約」と言わざるを得ない。

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結語――“差別主義者の烙印”は割に合うのか

ネトウヨビジネスは、たしかに稼げる。
過激な発言と敵味方の分断で、短期的な注目と金を手に入れることはできる。

しかし、その代償として、
• 一生ついて回る「差別主義者」の烙印
• 未来の仕事・人間関係・信頼を失うリスク
• 自分の言葉が誰かを傷つけ、差別を正当化する道具になることへの責任

を背負うことになる。

それでもなお、「売れるならいい」「稼げれば勝ち」と思えるかどうか。
そこに、あなたが自分の魂をいくらで売るつもりなのか、その“相場”がはっきりと浮かび上がってくる。

現代版「悪魔に魂を売る」とは、
実名顔出しでビジネス右翼に染まり、ネトウヨビジネスに乗ることだ。

その契約書にサインをする前に、一度だけ冷静に考えてほしい。
その金額は、本当にあなたの魂に見合っているのか、と。

未だに全然マネタイズできないぞw