参政党ブームを完璧に解説した投稿が話題に。「参政党に対抗したいならショート動画をやれ」

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ちゃん社長
@Malaysiachansan
参政党が躍進しましたが、必然の結果です。私は政治的に中立で、参政党を応援も反対もしません。また海外在住で現在の熱狂や批判を直接見ていません。だからこそ今回の選挙を俯瞰して観察できています。なぜ参政党が躍進したか、なぜ他党は止められなかったか考察します。長文ですがお付き合い下さい↓

まず参政党は急に湧いてきた政党ではありません。既に地方議員の数は140人以上いて、この数は国民民主党の地方議員数に匹敵します。参政党の結党は2020年ですが、5年をかけて地方選挙に臨み、議員数を伸ばして来ました。この地盤の存在を忘れてはいけません。

この状況を観察していたので、今から2ヶ月前、私は「参政党は躍進する」と書きました。この地に足を付けた活動が、結実する機が来たと感じたからです。しかしその予想は逆の意味で裏切られました。選挙後半、想像を遥かに超えた勢いで伸びを見せたからです。これは彼らのSNS戦略がハマった事が大きく寄与したと考えられます。

選挙序盤、Xでは参政党推しが広がりを見せました。しかし中盤以降は党首の過去の発言などが問題視され、反対意見も多く見られる様になりました。一方でTikTokやインスタのショート動画は全く景色が異なります。これらのSNSでは、参政党を推す動画が9割以上で、反対意見は殆ど見られません。Xとは違う世界が広がっているのです。

日本人の中には「TikTokやインスタは見るがXはやらない」という層が大勢います。むしろその層の方が多いかもしれません。彼らにとっては、参政党に反対する意見を目にする機会が限られており、これが投票行動にも少なくない影響を及ぼした考えられます。また参政党はショート動画の用い方が極めて秀逸です。バズったショート動画の多くには、下記の様な共通の流れがあります。

① Xで党首が何かを主張する
② Xで反対意見が出る
③ Xで党首が反対意見に対する反論を更に述べる
④ ③の反論をTVや街頭演説で語り、そのショート動画がTikTokやインスタで拡散される。

この様にSNSを横断する流れで動画が世に出回りますが、動画しか見ない層にとっては、①②③のプロセスが知られていません。確かに④だけを見ると、参政党の主張は非常に理にかなっている様にも見えてしまいます。そしてその動画が拡散されて更に広がります。

それで彼らの勢いを本当に止めたいなら、右派も左派もXの中で批判しているだけではなく、彼らの主戦場であるショート動画で対抗すべきでした。反対派もガンガン動画を作って拡散すれば、少しは状況が違っていたかもしれません。でもXを主戦場にする政治家も言論界隈も、ショート動画の事を殆ど分かっていません。「民度の低い人が見るもの」と馬鹿にしている人すらいます。もうその時点で勝負が付いていたのです。

参政党の党首は過去にネットワークビジネスとオンラインサロンに関わっていたとされています。その手法は政党運営にも取り入れられています。ネットワークビジネスの様に、既存の支持者が新たな支持者を勧誘します。オンラインサロンの様に、内輪で強固な繋がりを作ります。これは既成政党にはない手法で、極めて効果的でした。逆に他党も同様の手法を行えば党勢の拡大を期待できますが、そのノウハウを持ち合わせていません。

結論です。参政党は地方議員を育成するという王道の戦略に加えて、SNSを駆使した選挙や、コミュニティを形成する党運営により、一気に飛躍を遂げました。これらは反対派が最も苦手とする分野であり、ここが改善されないと、今後も参政党の伸長は続く可能性があります。この参院選を機に、日本の選挙は次元の異なるステージに移りました。もうXで吠えているだけでは駄目なのです。この点を覚えておきましょう。長文お付き合い頂きありがとうございました。
午前7:32 · 2025年7月21日

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