Q「週末は地元に帰るという、当たり前の行動をしなかったのはなぜ？」　山尾志桜里さん「だって私は有権者の家族じゃないから！」

山尾志桜里議員が語る不出馬「引退という言葉が古い。握手以外に評価軸を」〈週刊朝日〉
https://news.yahoo.co.jp/articles/1106ed0846a079a807ac1a451125b394cb3eee09?page=1

　今のやり方で女性が選挙を勝ち抜くのは本当に過酷です。たとえば毎朝駅頭に立つって本当に大変。7時から始めるとして、支援してくれる地方議員さんがいたら候補者は6時半に行かなくてはいけない。そこから一日中足を棒にして、握手の数をカウントしていく。そんなやり方で能力のある女性が政治家を選びますか？　
志を高くやろうとして続きますか？　不可能だから、戦後70年たっても衆議院の女性の割合は全然増えない。握手以外の候補者のアピール、評価軸を作らなければいけないと思う。政治家は新たな政策課題の勉強などに労力を振り向けるべきなのに、選挙の負担が重すぎて時間がない。今の選挙制度って政治家の成長を妨げる面がある。

──もちろん政策で勝負するのも大事でしょうが、すべての有権者が政策判断をできるわけではありません。この人の言うことなら信じられる、託したい、だから投票する、ではダメですか？

　私も政策だけだとは思いません。握手することが無意味かといえば、生で接する機会という意味で言えば大事です。でも、この人についていく、というのは卒業したほうがいい。人は変わっていくし、変わるのが当たり前。
その人であれば何でもいい、出会った時のあの人が好き、みたいな状態でいくと、変わったその人を受け入れられなくなる時もあるし、その人であれば何でもいいというのもおかしい。政治家と有権者のウェットな関係で成り立つ一票には頼らないほうがいいと思います。