和歌山補選の世耕ゴリ押し候補落選の直前、選挙事務所付近で二階と世耕の手下同士が激しく怒鳴りあう壺ゲバ

衆議院和歌山1区の補選で、二階俊博氏が自民候補・門博文の個人演説会に登壇したのは4月16日のこと。
その肉声は前篇《和歌山大敗「おっさん二階」の肉声を入手…
維新との接戦化で漏らしていた高笑いの意味》で報じた。

その3日後のこと、情勢は暗転する。
世論調査や期日前投票の出口調査の数字で門氏が維新・林ゆみ氏にリードを許していることがわかったのだ。

門氏の選挙事務所近くで、怒鳴り声の応酬があったのはこの日のことだ。

「二階先生の言う通りに鶴保氏を擁立しておけばよかったんだ。
世耕氏が横やりをいれて、門氏を推したからこんな厳しい選挙になった。
負けたら責任は世耕氏がとるべきだ」

顔を真っ赤にしたA氏は、二階氏に近い地方議員だ。

だが、世耕氏に近い選対幹部のB氏も負けてはいなかった。

「選挙の最高責任者は、県連会長の二階先生。世耕氏が責任をとるような話じゃない！」

まるでケンカ状態となった怒号の応酬に、近くの支援者たちも口を噤むばかりだった。
門氏の後援会幹部がこう打ち明ける。

「選挙で戦っている最中に、負けたらだれの責任だ、なんて縁起でもない発言だ。
だがA氏とB氏だけではなく、あちこちで『世耕が悪い』『二階が失敗した』と
悪口の応酬が続いていた。門氏の情勢は日々悪くばかりで、
選挙事務所は一致団結するどころか殺伐とした感もありました」