韓国、尹大統領「反日を叫んで政治的利益得ようとする勢力がある」

「もし我々が現在と過去を競い合えば、必ず未来を逃すことになるでしょう」

　（記者リポート）

　前政権が韓日関係を放置し、経済、安全保障、国民に被害を与えたとして、
文在寅（ムン・ジェイン）前大統領に向かって、「目の前の政治的利益のために楽な道を選んだ」と批判しました。
「泥沼に陥った韓日関係を放置することは大統領の責務を放棄することだ」とも述べています。

　（尹大統領）

　「韓国社会には排他的民族主義と反日を叫びながら政治的利益を得ようとする勢力が厳然と存在します」

　尹大統領は1965年に朴正熙（パク・チョンヒ）元大統領が激しい反対にもかかわらず「韓日請求権協定」を結び、
韓国経済発展の原動力となったことも指摘しました。

　（尹大統領）

　「朴大統領の決断のおかげでサムスン、現代、LG、ポスコなどが世界的な競争力を備えた企業に…」

　（記者リポート）

　また、1988年の金大中・小渕宣言でさまざまな分野で韓日交流が拡大するようになったと指摘し、
韓国が先に障害物を取り除けば日本も呼応するとの認識を示しました。
大統領室は尹大統領が朴正熙、金大中（キム・デジュン）元大統領の事例を挙げて説明したことについて、
韓日関係を理念ではなく国益レベルで解決していくという強い意思の表れだと説明しました。
TV朝鮮のファン・ソンヨンがお伝えしました。