プーチン大統領、ニヤニヤと余裕の笑みで警告「戦争はもっと深刻になる可能性がある」

［サマルカンド（ウズベキスタン） 16日 ロイター］ – ウラジーミル・プーチン大統領は16日、ウクライナの電撃反攻を笑顔でかわしたが、自国軍にさらなる圧力がかかった場合、より強力に対応すると警告した。

プーチン大統領は、ウズベキスタンのサマルカンドで開催された上海協力機構（SCO）の首脳会議の後、ロシアを分裂させようとする西側の陰謀を防ぐために必要な措置として、ウクライナへの侵攻を投じたと話した。

「ウクライナへの侵攻を急ぐ必要はない。そして、その目標に変わりはない。」

「キエフ当局は、積極的な反攻作戦を開始し、実施していると発表した。さて、どのように展開し、どのように終わるか見てみよう」とプーチンはニヤリと笑って言った。

これは、1週間前にウクライナ北東部のハリコフ地方で自軍が敗走し、ロシアの軍事評論家たちから異常に強い批判を浴びたことについての初の公式コメントである。

ロシアはこれに対し、貯水ダムや電力供給などウクライナのインフラを攻撃したが、プーチンはこうした攻撃はさらにひどくなる可能性があると述べた。

「最近、ロシア軍はいくつかの微妙な打撃を与えている。それらは警告だと思いましょう。もし、このような状況が続くようであれば、対応はより深刻になるだろう」と述べた。

プーチンはまた、ロシアがウクライナの新たな地域を徐々に支配していると述べた。

"特別軍事作戦"と呼ぶものに修正が必要かと問われ、こう答えた。「この計画は調整の対象にはならない」

「参謀本部はあることを重要視し、別のことは二の次にしている。しかし、主な任務は変わらず、実行されている」とプーチン氏は述べた。
「主な目標は、ドンバス全域の解放である。」

ドンバスは、ウクライナ東部の主にロシア語を話す2つの州、現在ロシアとロシアに支援された分離主義勢力が完全に支配しているルハンスクと、彼らが部分的に支配しているドネツクで構成されている。

しかし、ロシアは現在、2014年に占領しロシアの一部とみなしているクリミアに加え、南方のザポリジャー州やケルソン州の大部分を含むウクライナ全体の約5分の1を占領している。

https://www.reuters.com/world/europe/russias-putin-says-west-wants-breakup-russia-he-invaded-ukraine-stop-it-2022-09-16/