アメリカのバイオ新興企業が、オオカミに近い大昔の絶滅動物を「復活させた」と発表し、論議を呼んでいる。2028年までにマンモスをよみがえらせ、「気候変動対策に役立てる」計画も進めている。投資家から高く評価され、多額の資金調達に成功しているが、研究者や自然保護団体から批判も多く浴びている。(時事通信社ニューヨーク総局 武司智美)
この企業は、南部テキサス州オースティンに本拠を置くコロッサル・バイオサイエンシズ。ハーバード大学医学部のジョージ・チャーチ教授(遺伝学)と起業家のベン・ラム氏が21年に創業した。アメリカなどに生息して1万2500年以上前に絶滅したとされるイヌ科の動物「ダイアウルフ」の「復活」を25年4月に宣言した。
同社によると、ダイアウルフの骨と歯の化石から取り出したDNAを、他のイヌ科の動物と比較することで、遺伝的な特徴を識別。種として最も近いハイイロオオカミの細胞の遺伝子をゲノム編集で一部改変し、ダイアウルフの特徴を組み入れた。クローン技術も活用し、24年10月から25年1月にかけてイヌの代理母に計3頭の子どもを生ませた。
ダイアウルフそのものが再現されたわけではないが、ハイイロオオカミよりも体格が大きくて強く、長くて明るい色の毛を持つ子どもが誕生した。アメリカ北部にある自然保護区(場所は非公表)で、職員やライブカメラ、ドローンによる監視を受けながら暮らしているという。
同社の最高動物責任者(CAO)は「自然保護活動にとって大きな成果だ」と意義を強調。開発した遺伝子工学技術が「絶滅危惧種のイヌ科動物を救う新たな機会を切り開いている」と述べた。技術は、アメリカ南部に生息し、絶滅の恐れがあるアメリカアカオオカミの遺伝的多様性の確保に応用されている。
同社が「復活」を目指す他の生物の一つが、約4000年前に絶滅したとされる「ケナガマンモス」だ。ダイアウルフの事例と同様に、近縁種のアジアゾウの遺伝子にケナガマンモスの特徴を組み込むシナリオを描いている。
チャーチ教授によれば、寒さに耐性を持つ「復活マンモス」を北極圏に解き放ち、雪を踏み固めさせれば、永久凍土の融解防止に役立つ。凍土の下に眠るメタンや二酸化炭素が大気中に放出されるのを防げるため、気候変動対策になると教授は主張する。
「マンモス復活」実現への一里塚として、同社は25年3月、実験用マウスよりも毛の長いネズミを誕生させたと発表した。マンモスの特徴を遺伝子に組み込んだ結果といい、氷河期を生き延びる上で必要だった「効率的な脂質代謝」も再現したと説明している。
SF映画の世界に出てきそうな目標を掲げているが、投資家の期待は高い。同社はこれまでに計4億3500万ドル(約640億円)を調達し、企業価値は102億ドル(1兆5000億円)と評価されている。
ただ、同社の取り組みには、批判も強い。まず、「復活」した動物は遺伝子改変されたハイイロオオカミに過ぎず、ダイアウルフと呼ぶのは会社のマーケティング戦略に過ぎないという指摘が、多くの研究者から上がった。これに対し、同社の幹部は科学雑誌の取材に、「かつて存在していた種と完全に同じものを復活させることは不可能だ」と認め、最初から遺伝子を編集したハイイロオオカミだと説明してきたと強調した。
生命倫理や生態系を守る観点からも問題視する声がある。国際自然保護連合(IUCN)「種の保存委員会」のイヌ科専門グループは、ダイアウルフ「復活」発表を受け、「遺伝子編集で失われた種を『復活』できるとの考えに頼ることは、生物多様性と生息地の保護という最も重要な目標から人々の注意をそらすものだ」と懸念を表明した。
絶滅オオカミ「復活」 アメリカ新興企業、ゲノム編集で 28年までに「マンモスも」(時事通信) - Yahoo!ニュースアメリカのバイオ新興企業が、オオカミに近い大昔の絶滅動物を「復活させた」と発表し、論議を呼んでいる。2028年までにマンモスをよみがえらせ、「気候変動対策に役立てる」計画も進めている。投資家から高news.yahoo.co.jp
安倍晋三
ゲノム編集したの?
日本でもやってるみたいだぞ
それは本当に安倍晋三と言えるのだろうか
似せ先が絶滅動物なだけ
兵器として復活する



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