かつてある政治家が血税で進めまくった「新幹線海外輸出」、マジで全部失敗

しかし、この中で高速鉄道が開業に至ったのは中国が受注したインドネシアのみという皮肉な結果に終わっている。タイ、マレーシアでも中国による整備区間が先行して着工した。もはや輸出先の候補として当てはまらないと見るのが妥当だろう。

残るのはベトナム、そして新幹線方式で唯一着工しているインドである。しかし、これらも雲行きが怪しくなっている。どうして新幹線輸出はうまく進まないのか。

10月上旬、ベトナム運輸省は南北高速鉄道（ハノイ―ホーチミン間・約1500km）の建設を、自国予算と自国の技術で行う用意があると発表した。

インドは「独自の車両国産化」
本来2023年開業を見込んでいたインド新幹線（ムンバイ―アーメダバード間、約505km）も、価格交渉を発端とする日本、インド両政府間の駆け引きが泥沼化し、輸出は事実上不可能になったとの見方が多い。

すべてが輸出先国の責任なのか。いや、その原因は、新幹線輸出をあまりにも安易に考え、「日本の鉄道技術は世界一」と傲慢な態度で向かい合っていた日本政府にあるといえるのではないか。

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