【典型的ネトウヨ】トランプ「頭のおかしい狂信的左派（ケンモメンやパヨク）は地獄に堕ちろ！😡」

和訳されないトランプの過激発言

クリスマスの日にも多くのポストを連発し、その一つの中では「頭のおかしい狂信的左派」をやはり罵倒、「地獄に堕ちろと言いたい」と書いている。

そもそも、一国の大統領になるという人が、いくら政敵に対してだとしても「Go to Hell」「Radical left lunatics」などと言うだろうか？

かつてから、私は、トランプという人物の異常さや残虐性がいまひとつ日本に正確に伝わっていないという気がしているのだが、その一つの理由は、上記のようなひどい言動の一つひとつを日本ではいちいち詳細に和訳して報じていないということだと思う。

アメリカのメディアですらもはやすべてのトンデモ発言や行動を網羅することは不可能になっているのだから（このシリーズの一本目で書いた「Flooding the zone」そのもの）、外国のメディアが追いつけるはずもないのだが、日本でテレビや新聞を見ていると、トランプの言動の多くが見過ごされ、ニュアンスが甘口になって伝えられていると感じる。

例えば、私は感謝祭の時たまたま日本にいたのだが、私が見た日本のニュース番組では、トランプの上記のポストをずいぶん丸めて報じていた。特に「頭のおかしい極左」という強烈な言葉にまったく触れていなかったのが気になった。

このようにトランプの言葉をノーマライズさせて訳してしまうと、元のニュアンスが正確に伝わらず、彼の狂気が薄められて伝わってしまう。Lost in Translation だ。これは2016年からずっと感じている問題の一つだ。

「有罪判決はバイデンによる魔女狩りだ」
トランプは、印象操作の達人だ。自分に都合のいいストーリーを作り、それを信じさせるのがうまい。

6回も破産しているにもかかわらず「成功したビジネスマン」であるというストーリー……。2020年の選挙には不正があり、自分こそが本当の勝者であったというストーリー……。「自分が大統領だったら、ロシアのウクライナ侵攻は起きなかった」……というのもある。もちろん証拠も根拠もないが、トランプはずっと言い続けている。

他にも、司法省は腐敗しきっており、自分が有罪判決を受けたのは、バイデン政権による「魔女狩り」にほかならず、「私ほど、この国で激しく攻撃された人は歴史上いない。偉大なるアル・カポネ（禁酒法時代の有名なギャング）の何倍もひどい目にあった」という、被害者アピールも未だに続けている（IRISH STAR、2025年3月15日報道）。

しかもトランプは、この最後の主張を、3月14日、司法省における会見で述べた。同じスピーチの中で、「CNNとMSNBCは、民主党の手先で、腐敗しており、非合法だ。彼らがやっていることは非合法」とも言っている。

渡邊裕子

全文
https://news.yahoo.co.jp/articles/c377840a5a7d74e319f5ad6fae8c5cbb4467a38e?page=2