スダレハゲ、自民党の世論調査の結果次第で「辞任か解散」判断へ

　東京五輪開会式では天皇陛下の開会宣言中に着席したままだったことで批判され（のちに組織委が謝罪）、広島市の原爆死没慰霊式・平和祈念式あいさつではのりでくっついていた原稿の一部を読み飛ばした。さらに長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典ではトイレに立ち寄っていたため１分遅刻したことが取りざたされ、新型コロナウイルス感染拡大も顕著で期待された東京五輪効果を完全に吹き飛ばした。

　政界関係者は〝トイレ遅刻問題〟がネット上で炎上した事態をこうフォローする始末だ。

「釈明した菅首相本人が嘆いていますよ。実は会議やイベントに出席する際、必ずトイレの場所を側近に確認させて念を入れてますから。いわばトイレに行くのは恒例行事なんです」

　首相サイドは当初、五輪を成功させ９月上旬に解散、１０月上旬投開票の衆院選に勝利して自民党総裁選も無投票再選に持ち込むつもりだったが、ここにきて党内からは「総裁選の後に解散・総選挙だ」と〝菅おろし〟の声がちらほら聞こえ初めている。

　そこで菅首相が政権運営を進める上で重要な判断材料にする党独自の世論調査に大きな関心が集まっている。

　自民党関係者はこう話す。

「調査は今月中旬に実施の予定です。菅総裁は、調査結果を受けて東京パラリンピック競技大会閉会式（来月５日）直後、国民に信を問うか、それとも辞任するかのアクションに出るでしょう」

　総裁選の日程は９月１７日に告示、２９日に投開票を軸に検討されている。ただ、菅首相が告示に先立ち解散すれば、総裁選は衆院選後に実施される見通しだ。

　菅首相の動向から目が離せない状況がまだまだ続く。