彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大物芸術家や」

サムネイル
1 : 2024/05/11(土) 15:20:01.93 ID:16zf69sG0
(;´・ω・` )「確かに物騒な記事だね…」
彡(•)(•)「新しい発明をすぐに戦争の道具にしよってからに!」

彡(●)(●)「ふざけんなや!」

彡(゚)(゚)「戦争を命じるのはいつも王や支配者や」
彡(-)(-)「自分らは安全な場所から莫大な富を得るくせに…」

彡(•)(•)「何もしらない平民は犠牲になるだけや!」
彡(●)(●)「ほんま世の中狂っとるわ!!」

(;´・ω・` ) .。oO(前は戦争を望んでいたのに……今は戦争を憎んでいる)
どちらもきっと彼にとって本心なんだろうけど…
ボクとしては戦争を憎むアドルフでこの先もあって欲しいな

2 : 2024/05/11(土) 15:20:47.27 ID:16zf69sG0
彡(゚)(゚)「カー世の中アホばっかやで!」
( ;´-ω-` )「……次の関心事はなんだい?」

彡(゚)(゚)ノ「これ見てみいや」
アドルフから新聞を手渡された

(´・ω・`) .。oO(ふむ、なになに)
『失業率増加、経済成長率過去最低、自殺者増』と書かれていた

( ;´-ω-` )「不景気で嫌な世の中だね……」

彡(•)(•)「政治家も資本家も役人も誰もかも………」
彡(●)(●)「自分のことしか考えとらん!!」

彡(•)(•)「故郷を失い、職を失い、希望を失っとる……貧民のことを…」
彡(●)(●)「誰もが他人事やと思っとる!!」

彡(●)(●)「そんなんじゃアカン!!」

3 : 2024/05/11(土) 15:20:55.48 ID:8Rw9aCtI0
なんで日本と核爆弾の情報共有しなかったんや
4 : 2024/05/11(土) 15:21:36.08 ID:16zf69sG0
(´・ω・`)………
アドルフは全身全霊を込めて運命に見放された人々
貧困者たちについて
どうしたらよいかとひたすらに考え、憤っていた

(´・ω・`) .。oO(たしかに…)
ボクたちも貧しい生活をしているから
貧困者たちの苦しみも理解できる
でも、同情だけでそこまでの力は出ない

( ;´-ω-` ) .。oO(きっと自分の運命を切り開こうとしてるんだ……)
時代はアドルフを含め、多くの人を貧困へと追い込んでいた
そのような強大な力に個人で太刀打ちできるはずがない

5 : 2024/05/11(土) 15:22:25.63 ID:RKDnieMF0
どこまで続くんや…
6 : 2024/05/11(土) 15:22:36.31 ID:16zf69sG0
(;´・ω・` ) .。oO(だから、彼は考えるだ……)
一人で敵わないなら、数を集めればいい
そしたら僅かでも打開策が見えてくる
少しでも希望があれば、人は精神のバランスを保つことができる
そして、暗い展望と意気消沈した日々から抜け出し
明日に向かって生きていけるんだ……と思う

でも……矛盾していることに
アドルフは大衆とは常に距離を取り
彼らの中に入っていくことを拒んでいた
だからきっと、恐ろしいまでの燃えるようなアドルフの想いが
困窮している人々に燃え移っていくことはないだろう

( ;´-ω-` ) .。oO(それが幸か不幸か、ボクには分からない……)

7 : 2024/05/11(土) 15:23:28.88 ID:16zf69sG0
劇場
彡(^)(^)「やっぱりワーグナーは最高や!」

(`-ω-´)「リンツの劇場でも何回も見たけど…」
(´^ω^`)「やっぱり都会のものは格が違うね!」

彡(-)(-)「ワイはいつかドイツ民族の巡礼の地・バイロイトに訪れるで…」
彡(゚)(゚)「ヴァーンフリート館を見て、ワーグナーの墓参りをするんや…」

彡(゚)(゚)/「そしてワーグナー自身が作った劇場でワーグナーの作品を見る!」
彡(>)(<)「くぅ~夢が広がるで!」

8 : 2024/05/11(土) 15:23:50.44 ID:16zf69sG0
(´・ω・`) .。oO(まーた始まった……)
バイロイトで行われるワーグナーの劇は
成功者の中でもさらに一握りの選ばれた人しか見る事ができない
立ち見席が常連のボクたちには夢のまた夢の話だ
とは言いつつ……口にはだせないけど
ボクもアドルフと同様に夢見る住人の一人だったりする
9 : 2024/05/11(土) 15:24:18.45 ID:16zf69sG0
|⌔•..)チラ……チラ…

(´・ω・`) .。oO(なんだ、視線を感じる)
向こうの女性がこっちを見てる……?

|⌔•..)チラ……チラ…

(。゚ω゚) .。oO(え!もしかして……ボクのことを……)
(,,>ω<,,)ドキドキ

|⌔•..)チラ……チラ…           彡(゚)(゚)

( ´-ω-` ) .。oO(違う…)
この視線はアドルフに向けられたものだ……

彡(゚)(゚)←コレは質素な服装で素っ気ない控え目な態度……
ボクと大して変わらないのに……
一体どこに差があるんだろう?

10 : 2024/05/11(土) 15:24:50.62 ID:16zf69sG0
(´・ω・`) .。oO(確かに、アドルフには謎の魅力がある)
あの婦人なんて振り返ってまでアドルフを見つめている
劇場で振り返るのはマナー違反だって誰でも知っているのに…

彡(`)(´)「なんや 今日は客層が悪いな!行くでクビツェク」
(´・ω・`)「う、うん」

(´・ω・`)……
アドルフはなにも朴念仁でなければ天然ジゴロでもない
ちゃんと彼女たちの熱意をキャッチしているし
思わせぶりな態度なんて絶対に取らない

J(„❛⌄❛„)を好きなようにノンケ、同性愛者でもない
なのにアドルフは何もしなかった

彡(゚)(゚)「全く、なっとらん、なっとらんなぁ」

11 : 2024/05/11(土) 15:25:23.58 ID:16zf69sG0

(´・ω・`)「アドルフってモテるよね?」
彡(゚)(゚)「ん……なんのことや? それより来週の公演は~」

(´・ω・`)……
アドルフは強い女運を持っている
なのに、その幸運を利用しようとしない

恋人でもいれば……
自分で『犬のような生活』と呼んでいる惨めな生活も
少しは美しく彩られることになるだろうに

魅力だけじゃない、彼には……
読書で知り得た膨大な知識
スケッチや演説といった技
そして何にでも真剣に取り組む情熱
アドルフには普通の人にはないたくさんの才能があった
でも彼は頑なにチャンスを掴もうとしない

行動力がないわけでもない…
有りすぎるくらいだ
それなのに何も起きない
本当に不思議だ……

12 : 2024/05/11(土) 15:25:55.85 ID:16zf69sG0
彡(゚)(゚)「そろそろ後半が始まるで 戻ろうや」
(´・ω・`)「うん」

|⌔•..)つ「あの……これ……」
彡(゚)(゚)「はぁ…どうも」

女性はアドルフの袖を引っ張り、カードを一枚手渡し
|彡サッとすぐ、駆けて行った

(`・ω・´) .。oO(おお!秘密を解き明かす絶好の機会!!)
それにそうだ…
視線だけを送られたからって奥手の
彡(゚)(゚)←コレが反応するはがずない!
でも、これだけ明確に愛を伝えられたんだ
きっとアドルフにもロマンスが始まるに違いない!

13 : 2024/05/11(土) 15:26:26.59 ID:16zf69sG0
彡(-)(-)「ハアー」
(。゚ω゚) .。oO(え、ため息?)

彡(゚)(゚)「またや」
(。゚ω゚)「え…!」

彡(゚)(゚)ノ「見てみいや、これ……」
(;´・ω・` )「う、うん……恋文みたいだね」

彡(゚)(゚)「お前やったらこの意味ありげな誘いに応じるか?」
(;`・ω・´)「これはボクの問題じゃなくて、君の問題じゃないか」

(;´・ω・` )「…でもボクなら、あの娘を失望させたくないかな」
彡(゚)(゚)「そか」

14 : 2024/05/11(土) 15:26:54.50 ID:16zf69sG0
ヴー
Σ彡(゚)(゚)「お、そろそろ始まるで」スタスタ

(。゚ω゚) .。oO(え!それだけ!!)

( ´-ω-` )でも、仕方ない…
アドルフが変なのは今に始まったことじゃない
でもいったい、女性たちはアドルフのどこに惹かれているんだろう?

たしかに彡(゚)(゚) ←コレは均整のとれた顔立ちでスラリとしている
でも一般的に「美男子」と呼ばれる容姿ではない

彡(゚)(゚)「あの主役、なかなかええ男やんけ」

(;´・ω・` ) .。oO(え!やっぱり同性愛者だったの!?)
ど、どうしようボクはいたって普通なのに……
君の想いに応えることはできないよ……

15 : 2024/05/11(土) 15:27:21.82 ID:16zf69sG0
彡(゚)(゚)「なにを考えてるかよう分からんが…」
彡(●)(●)「断じて違う!!」

彡(゚)(゚)「とだけは言っとくで」
(´・ω・`)「あ、そう」

( ;´-ω-` ) .。oO(よかった……)
(;`・ω・´)じゃない!

アドルフの魅力についてだ
あの舞台の上で踊ってる美男子とアドルフの違いはなんだろう…?
考えられる線といえば……並外れた大きな目……?彡(⦿)(⦿)
妙に厳しく、禁欲的な表情……?彡(゚)(゚)

(´•ω•).。oO(う~ん……)
考えてても分かんないや
それとなく聞いてみようっと

16 : 2024/05/11(土) 15:28:03.10 ID:16zf69sG0
帰り道
(´・ω・`)「そういえば……」
(´・ω・`)「アドルフはステファニー以外に好きになった人っているの?」

彡(゚)(゚)「おらん ステファニー以外の女なんて眼中にもないで」

(´・ω・`) .。oO(あーなるほど)
一人の女性を愛し続けるジェントルマンだったんだアドルフは
これで謎が……

彡(-)(-)「ステファニーこそドイツ女性の理想像なんや…」
彡(゚)(゚)「ステファニー以外の女にうつつを抜かすなんてことは……」

彡(●)(●)「ドイツ民族に対する冒涜や!!!」

(;´・ω・` ) .。oO(ん?)
一人の女性を愛すとかそんな話じゃないぞ
もっと信念……いや…コレは……信仰だ……

17 : 2024/05/11(土) 15:28:27.98 ID:16zf69sG0
ステファニーはアドルフの心の中で神格化、偶像化、聖人化されて
彼の道徳観の拠り所になっている
だからアドルフは他の女性に目もくれない
でも女性たちは女性たちで自分たちに素っ気ない態度をとるアドルフに……
女のプライドからつい試したくなってしまう

(;´・ω・` ) .。oO(これが答え…?)

18 : 2024/05/11(土) 15:28:48.56 ID:16zf69sG0
彡(-)(-)「彼女がウィーンにいたなんて信じられんな」
彡(゚)(゚)「この都市は売春が蔓延るドイツ女性の敵や」

彡(•)(•)「全てはこの国の多民族性が悪いんや!」
彡(●)(●)「チェコ人、マジャール人、クロアチア人、イタリア人が~!」

( ;´-ω-` ) .。oO(ま~た始まった)
この話しになったらもうどうしようもないや

19 : 2024/05/11(土) 15:29:24.31 ID:16zf69sG0
交差点
彡(゚)(゚)「この都市の性は乱れきっとる! 例えばバ……」
(´・ω・`)「バ?」

彡(゚)(゚) (´・ω・`)??         (◦灬•)ピタっ
なんだ?急に前の男性が立ち止まったぞ

彡(-)(-)「…いや、お前は知らんでええ」
(´・ω・` )「え、そうなの…」

彡(゚)(゚) (´・ω・`)??         (◦灬⦿)ジー
紳士っぽい人がじっとボクたちを見ている

20 : 2024/05/11(土) 15:29:51.01 ID:16zf69sG0
(◦灬•)「君たち、最近の暮らしぶりは如何かね?」

(´・ω・`) .。oO(おっ近くでみると、やっぱり身なりが上流階級のそれだ)

彡(゚)(゚)「いいとは言えませんな なにせ貧乏学生なもので」
(´・ω・`)「彼は建築を学び、ボクは音楽を学んでいます」

(◦灬•)「なるほど、ならば未来のオーストリアを担う若者という訳だ」
(◦灬¯)「……この近くにホテルがあるんだ」

(◦灬⦿)「どうだろう夕食を食べていかない……か?」

(´ᴖωᴖ`)「えっ、本当ですか!?」
彡(゚)(゚)「……」

(´・ω・`)「アドルフ、たまにはこういうのもいいんじゃない?」
彡(-)(-)……

(´・ω・`)「アドルフ?」
彡(゚)(゚)「……せやな」

21 : 2024/05/11(土) 15:30:13.05 ID:16zf69sG0
ホテル前
(。゚ω゚)「うわぁ……大きいところですね 屋上があんなに高い」
彡(゚)(゚)「ほう、中々ええ建築やな」

(◦灬⦿)「……」

(´・ω・`; ) .。oO(なんだろうお尻を見られてる気がする……)

(◦灬¯)「おっと失礼 さあ、さっそく中にイこうか」

22 : 2024/05/11(土) 15:30:40.76 ID:16zf69sG0
ホテル内
(◦灬^)「さぁ、好きなものを注文するといい」

(*>ω<*)「じゃあボクは…」
彡(゚)(゚)「……」

(´ᴖωᴖ`)「ふふ、ボクこんなところに来たことないよ!」
(´・ω・`)「アドルフは何を食べる?」

彡(゚)(゚)「…………」
(´・ω・`)「さっきからどうしたの?」

彡(-)(-)「……まあ、気をつけてればええか」
彡(゚)(゚)「クビチェクも楽しんでるみたいやし」

(;´・ω・` )「お腹、痛いの?」
彡(^)(^)「なんでもないで…じゃあワイは」

23 : 2024/05/11(土) 15:31:01.86 ID:16zf69sG0
食後

(´ᴖωᴖ`)「ああ~美味しかった 本当に今日はありがとうございます」

(´・ω・`)「って、あの紳士の方は?」
彡(゚)(゚)「いつの間にかいなくなったな」

(◦灬^)「おまたせ デザートはケーキしかなかったんだけどいいかな」

(´^ω^`)「デザートまで!」
彡(>)(<)「おっ、甘い物はワイの好物や」バクバクバク

(;´・ω・` )「あっ!一人で全部、食べないでよ……」
( ;´-ω-` )「あー空っぽだ……もう……」

(◦灬^)「ははは、君はこっちのアイスティーでも飲みなさい」
( ;´-ω-` )「ありがとうございます」

24 : 2024/05/11(土) 15:31:34.26 ID:16zf69sG0
(´^ω^`)「ああ~もうお腹いっぱいだ」
(`・ω・´)「すっかりご馳走になりました」

(◦灬¯)「いやいや、若者を応援することが大人の務めというものさ」
(◦灬⦿)「先程交差点で君たちの話を聞いたらイても立ってもいられずにね」

(◦灬•)「しかし、アドルフ君は最近の若者にしては鋭い考えを持っている…」

(´ᴖωᴖ`)「そうなんです!」
(´ᴖωᴖ`)「それにアドルフはすっごく女の人にモテるんですよ!!」

( ˘ω˘ ; )「でも、全然……女性に興味を示さないんです…」

彡(゚)(゚)「おいおい、よせって」
(◦灬⦿)「ほう…実に興味深いね」

(´-ω-`)「さっきだって女の人からお誘いのカードを貰ったのに」
(´・ω・`)「チラっと見ただけで それでお終いなんです」

彡;(゚)(゚)「クビチェク 本当にもうやめて」

25 : 2024/05/11(土) 15:32:04.95 ID:16zf69sG0
(◦灬^)「ははは、君は私の若い頃にそっくりだね」
(◦灬•)「私はフェクラブルックの工場主をしていてね」

(◦灬¯)「最近は金目当ての婦人ばかりに寄られて 困っているんだ」

彡(-)(-)「最近のウィーンは欲にまみれてますからな」
彡(゚)(゚)「かつての英雄がいた時代が輝かしいばかりです」

(◦灬¯)「本当にね… 筋骨隆々の男達が戦場で合間見えていた時代は……」
(◦灬¯)「もう遠い昔だ……」

(◦灬^)「君の方は音楽を学んでいるんだってね」
(◦灬•)「私は最近、室内音楽に凝っているんだが」

(´ᴖωᴖ`)「本当ですか! 室内での音響は~」

26 : 2024/05/11(土) 15:32:23.28 ID:16zf69sG0
喋ること数分

(´-ω-`)「うーん、少し眠くなってきたかな……?Zzz」

彡(^)(^)「はは、彼は毎朝早いのでこの時間はもうベッドの上なんです」
彡(-)(-)「ではそろそろ、この辺で……」

(◦灬•)「ああ、今日は実に楽しかったよ」
(◦灬⦿)「ところで君……」

27 : 2024/05/11(土) 15:33:03.87 ID:16zf69sG0
彡(゚)(゚)「クビツェク、起きろや」
(っω-`)「うーん」

(´・ω・`)「あれ、ボクいつの間にか寝ちゃってた?」
彡(゚)(゚)「全く、お前を背負って来るのは大変やったで」

彡(゚)(゚)「ところでクビツェク、お前あの紳士を気に入ったか?」
(´^ω^`)「申し分ないよ! 芸術を好み、とても教養ある人だ」

彡(゚)(゚)「他には?」
(´・ω・`)「他に何があるんだい?」

28 : 2024/05/11(土) 15:33:39.69 ID:16zf69sG0
彡(-)(-)「クビツェク、どうやらお前は肝心なことを何もわかっとらんな」
(´・ω・`)?

彡(゚)(゚)ノ「このカードを見てみいや」
(´・ω・`)「何のカード? 名刺?」

(◦灬•)『また、今日と同じホテルにおいで』

(´・ω・`)「これがどうしたの??」

彡(-)(-)「はぁ……」
彡(゚)(゚)「つまり、あいつはホモや」

(。゚ω゚)「ええ……!?」
(´•ω•)「何それ……?」

彡;(-)(-)「ノンケは知っといてホモは知らんのかい……」
彡;(゚)(゚)「ホモってのはな……」

・・・男と男でボーイミーツボーイになりチューすることである

:(´ºωº`):「ひええ……」
(;´・ω・` )「アドルフ、まさかまた行くの……?」

彡(●)(●)「行くわけないやろ、このドアホ!」
彡(゚)(゚)ノ「こんな名刺はストーブにポイーや」

29 : 2024/05/11(土) 15:34:19.00 ID:16zf69sG0
アドルフが恋愛に消極的な理由
彼は大都市のさまざまな性的倒錯に強い嫌悪感をもって立ち向かっていた

( ;´-ω-` )「うう…なんかショックだよ」
彡(゚)(゚)「まだまだクビツェクは田舎もんやな」

堕落した都市ウィーンの真ん中で
アドルフは自身の周囲に堅固な防壁を築いていた

彡(-)(-)「…まあええ、これに関して悪いのはウィーンや」
彡(゚)(゚)「でもここきてだいぶ経つんやぞ」

彡(•)(•)「ええ加減に都会の怖さを知らんと痛い目あうから気いつけや」

だから周囲から独立して内面的自由の中に
自分の身を置くことができたのだ

30 : 2024/05/11(土) 15:34:55.30 ID:16zf69sG0
彡;(゚)(゚)グーギュルギュル

(´ᴖωᴖ`)「はは、アドルフまた空腹でお腹が鳴ってるよ」
(´ᴖωᴖ`;)「……あれ? さっきご馳走食べたばかりなのになんで? 」

彡;(^)(^)「さ、さあ?なんでやろうな……」

彼は孤独であり続け、修道士のような禁欲生活の中で
自分の存在を守っていた

(。゚ω゚) .。oO(というか……)
アドルフがいなかったらボクどうなってたんだろ……

:(´ºωº`):アワワワワ

31 : 2024/05/11(土) 15:35:32.49 ID:16zf69sG0
一九〇八年四月

(´・ω・`)「あ!ボクに手紙が来てる」
(´・ω・`)「何かな」

(´・ω・`)ふむふむ……

( ;´-ω-` )
彡(゚)(゚)「どしたクビツェク」

( ;´-ω-` )つ「これ…よんでみて」
彡(゚)(゚)「どれどれ」

彡(゚)(゚)……
彡(●)(●)「はあああん!徴兵やと!ふざけんなや!!」

彡;(゚)(゚)「クビツェク、絶対に行ったら駄目や!」
彡;(゚)(゚)「もし行ったらおまえは……」

彡;(●)(●)「クソが!こんな令状、破り捨てたる!」

(;`・ω・´)「あっ、駄目だよ!」
バッと素早くアドルフから手紙を取り戻した

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