李克強前首相「西側と仲良くやっていくんや、絶対やぞ。それが中国の繁栄に繋がる」習近平「どりゃああああああ！（鎖国）」

「長江と黄河は逆流しない」…李克強前首相の言葉空しく、中国改革開放の流れに「逆流」の動き

　「長江と黄河は決して逆流しない」。２０２３年１０月に 李克強リークォーチャン 前首相が６８歳で急逝した際、幼少期を送った安徽省の旧居周辺にはこんな手書きの追悼文が多く添えられた。数万人が献花に訪れ、周辺数十メートルは高さ２メートル超の花束の山で埋まった。「人民の良き総理」「お天道様は見ている」――。ほかにも李氏をたたえたり、李氏が発したりした言葉が目立った。

　「長江と黄河――」は、李氏が２２年３月１１日、全国人民代表大会（全人代）の閉幕日の記者会見で、外国メディアが中国の先行きへの懸念を尋ねたのに対し、発した言葉だ。銭塘江とは違い、実際の長江や黄河で大逆流現象は確認されていない。大河が上流から下流へ流れる摂理と同様、改革開放の流れを決して逆戻りさせないとの思いであったのだろう。

　２期１０年の首相任期で最後の会見でもあった李氏は、約１３０分間に及んだ質疑をこう締めくくった。「４０年以上の対外開放はチャンスの扉である。私たちはそれを決して閉めないし、閉めてはならない」

https://www.yomiuri.co.jp/column/wideangle/20240311-OYT8T50003/